ふじみ野通信

ふじみ野通信16 「世界の国防費」について

各国の国防費-GDP比3%以上の国々-2008年

国名/GDP比(%)/推計実額(百万ドル)/一人当たり国民所得(ドル)/一人当たり国防費(ドル)

アゼルバイジャン  3.2     1,600.        3,830.    1,940.
アラブ首長国連邦  5.1     13,877.1      60,659.    2,972.
アルメニア     3.3     400.         3,350.    133.
イェメン      6.4     1,500.        900.     67.
イスラエル     7.4     14,800.      24,720.    2,097.
オマーン      8.5     4,700.       14,330.    1,410.
クウェート     4.4     6,800.       43,930.    2,623.
グルジア      8.1     1,000.       2,500.     224.
サウジアラビア   8.2     38,200.      17,870.    1,357.
シリア       3.8     1,900.       2,160.     91.
シンガポール    4.2     7,700.       34,760.    1,663.
スリランカ     4.2     1,800.       1,780.     85.
ネパール      3.5      180.         400.      6.
パキスタン     3.0     4,400.        950.      26.
ヨルダン      10.6    2,173.0       3,470.     347.
ベトナム      3.2     2,900.       890.      33.
モルジブ      3.4      43.        3,640.    111.
アルジェリア    3.0     5,200.       4,190.    153.
アンゴラ      3.1     2,400.       3,340.     194.
ギニアビサウ    3.7      18.         250.      12.
ナミビア      3.3     297.0        4,210.     137.
ブルンジ      7.5     82.5         140.        9.
モロッコ      3.5     3,000.       2,520.      96.
アメリカ      4.9    696,300.       47,930.    2,290.
キューバ      4.0     2,300.       5,512.     201.
ガイアナ      5.8      67.        1,450.     89.
コロンビア     3.9     9,500.       4,620.     221.
チリ        3.3     5,600.        9,370.     338.

資料 Date Book of the World 2011.

 GDP比、国防費総額、一人当たり国民所得、一人当たり国防費負担額、という意味では上の表の通りである。

 国防というのは、国体の防衛ということになるのであろうが、そもそも国体とはこのグローバル時代にはどのような意味になるか。わが国のというのは日本のということであるが、「法的には、国権を全体として掌握する者すなわち主権者が何人であるかによって区別される国家形態」ということである。

 「主権在民」であれば国民のための国民による「国民の防衛」ということになるであろう。このデータの対象国である国連加盟国には、さまざまな国体の国々があるが「主権在民」であれ、専制王権であれ、立憲君主国であれ、「国体の防衛」という意味では矛盾はないわけであろうが、主権者が誰かによってその防衛予算の多寡をみる目も違ってくる様にも思われる。

 第一次から第四次にわたる中東戦争などを見ると、「戦争」は結局、最新の兵器と最高の予算と最高の「意気」が決定している様に見える。そしてなかでも最新の兵器を求める最高の「予算」は不可欠である。しかしながら「戦争」は、古来からいかなる戦争であっても「国体」を守る戦争なのであるからして、当然、その「国体」の戦略が勝敗を決してきたのであって「国体」の持っている正義が決してきたのではないであろう。

 かつてイギリスには、Trial by Battle という裁判制度があったそうである。つまり、当人同士が武器を持って闘うことによって紛争を解決する方法である。Duelling 決闘といったようであるが、 それが裁判制度として認められていた時代があったのである。最初の裁判は1096年であったとされる。必ずしも評判のいい制度ではなかったが、17世紀後半の王政復古の時代は他人から受けた侮辱に対して、自らの名誉を守る騎士的行為として貴族や上流階級の間で盛んになった。

 そしてこれはその後、アメリカにわたった。有名な決闘としては、初代財務長官のアレクサンダー・ハミルトンとアーロン・バーの1804年の決闘であるが、ハミルトンは撃たれて翌日に死亡した。決闘の武器は、剣からこのころにはピストルになっていたようである。ハミルトンの死後批判が高まって北部では行われなくなったが、南部や西部ではしばらく続いたという。

 制度としては、何時が最後であったか。独立国アメリカにもこの「決闘裁判」制度があったのかどうか、わからないが、イギリスでは1843年のフォーセット事件を最後にしてなくなったという。

 2008年の世界の主な国々の防衛予算総額は、次の通りである。

①アメリカ 6962億ドル
②フランス 671億ドル
③イギリス 607億ドル
④中国 601億ドル
⑤ドイツ 469億ドル
⑥日本 460億ドル
⑦ロシア 404億ドル
⑧サウジアラビア 382億ドル
⑨インド 315億ドル
⑩イタリア 309億ドル
⑪ブラジル 262億ドル
⑫韓国 241億ドル
⑬オーストラリア 221億ドル
⑭カナダ 198億ドル
⑮スペイン 192億ドル
⑯イスラエル 147億ドル
⑰トルコ 135億ドル
以上

 1985年のGDP比は、イスラエル21.2パーセント、サウジアラビア19.6パーセント、イラン18パーセント、中国7.9パーセント、アメリカ6.5パーセント、韓国5.1パーセント、イギリス5.2パーセント、トルコ4.5パーセント、フランス4.0パーセント、オーストラリア3.4パーセントが主なところである。

2011.3.15 田沼

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by esapp | 2011-03-28 09:58